「酸」のコントロールで異なる香り・味わいの演出に挑戦!
「酸を抑える」ことで香りを演出した「甘旨系ロット1」!
当店があります長岡市より車で約40分に位置する柏崎市に蔵を構える、阿部酒造さん。
柏崎の名山、米山より湧き出る水と、地元で収穫される酒米を使用して造られるこだわりの蔵元。
お世辞にも大きいとは言えない年間石数、また設備も必要最低限のものしかなく、手作業の仕込みを行っている。
あべシリーズの春酒としてのイメージが根付いてきた “ピンクラベル” !!
原料米に、“たかね錦”を100%使用!美山錦の親にあたる酒米品種です。
入口はフルーティーな香りに、甘みを感じつつ米の旨みもたっぷり!
その後スッキリとした後味を酸で演出しつつ、後味に感じるほのかな苦渋が良いアクセントに。
バランス感◎な食中酒として仕上がっています。
実はこのピンクラベル、「カプロン酸エチル(芳香成分)」を多く生成する酵母「新潟S9酵母」を使用し造られています。
他県のカプ系酵母とは異なり、華やかというよりは割と穏やかにパイナップル系や青リンゴのような香りが出るのが特徴です。
香りはあくまでも穏やかに、食中酒に適しやすい含み香として主張してくるくらいのバランスを目指しています。
今期は、より甘旨味が感じやすくなるようこれまで使用してきた種麹の種類を変更。
その上で「酸」にフォーカスする阿部酒造としてタンクごとに2つの挑戦を行いました。
★(1) 「酸を抑える」ことで香りを演出した「甘旨系ロット」 → ロット1
※こちらの商品です※
★(2) 「酸を意図的に出す」ことで香りを演出した「酸との共存ロット」 → ロット2
https://www.kanese.com/SHOP/16312.html
裕太氏曰く、もはや「好みの世界」な気がしますが、今期は複数本仕込むことが出来て得るものがたくさんありました!
しっかりクオリティー上げて次に繋げて、この挑戦の連続の先に『圧倒的な』旨さの境地にたどり着いて見せます!とのこと。
両方試飲させてもらいましたが…、とても面白い!特に「酸」のコントロール次第でこんなに香りの感じ方が異なるなんて…!
と同時に味わいのアクセントの比率も微妙に変わっていて、これは是非とも飲み比べして違いを感じてもらいたいです(^^)!
阿部酒造の飽くなき探究心と挑戦はまだまだ続く…!
※今季のピンクラベルは720mlのみのリリースとなります。

原材料 | 米(国産)・米麹(国産米) |
原料米 | 新潟県産 たかね錦 |
精米歩合 | 60% |
日本酒度 | --- |
酸度 | --- |
度数 | 14度(原酒) |
蔵元 | 阿部酒造 (新潟県) |