目指したのは「日本酒らしい味わいへの回帰」!
ユネスコエコパークにも認定されている自然豊かな三重県大台町にあります元坂酒造は、江戸時代末期に造り酒屋として創業を開始。
主に三重県産米を原料として醸される代表銘柄「酒屋八兵衛」は、「完全発酵型」の醪により米の旨味を引き出した、
複雑味がありながらもキレの良い酒質が特徴です。
「グラス一杯の驚きよりも一晩の安らぎ」をコンセプトに、日常に寄り添い、飲み飽きしない晩酌酒を目指し、
自然の恵みに感謝しながら妥協のない酒造りを行っています。
R1BYより、七代目の元坂新平と、弟である彰太が酒造りの指揮を担う体制となりました!
これまでの酒屋八兵衛…、そしてこれからの酒屋八兵衛について、先代が育んできた銘柄を大切に受け継ぎ、
自分たちのものにして繋ぐために、心身共の変革を目指します!
まずは、題字およびラベルデザインの刷新から!今後も酒屋八兵衛の応援を宜しくお願い致します。
こちらは山田錦を使用した純米生原酒。
企画・設計するにあたり意識したのは「王道」の酒造り。
麹や酵母の多様化により、昨今ではかなり個性豊かな日本酒が次々と生み出されてきています。
そんな中蔵元が意識した「王道」とは、「日本酒らしい味わいへの回帰」。
新平くん曰く、
手段として「個性」を人為的に創り出すよりも、普遍的な素材を用いて自分たちの思想を形にしよう。
ビビッドな色彩は注目されやすいが目が疲れてしまう。長く楽しんでもらうには和室の土壁のような落ち着いた風合いが必要では?
と、日本酒らしい味わいへの回帰を目指しました。
特定の成分を増幅するエフェクトを使わずに、山田錦の穏やかな米味ときょうかい7号酵母のフレッシュな酸を調和させ、
突出した要素はないが原料米と酵母の特性を最大限に引き出した軽快で清涼感あるお酒に仕上がりました。
さまざまな要素を足し重ねるのではなく引き算の考え方によって造られる日本酒の美学、これこそが「王道」。
「グラス一杯の驚きよりも一晩の安らぎ」というコンセプトをまさに具現化したお酒、
元坂兄弟の熱い情熱もたっぷり籠ったお酒、じっくりとお楽しみください。
原料米 | 山田錦 |
精米歩合 | 60% |
日本酒度 | -2 |
酸度 | 2.0 |
度数 | 15.8度(原酒) |
蔵元 | 元坂酒造 (三重県) |