雄町と菩提もとの新境地を開拓する三部作「~新旧酵母篇~」
※3ヶ月連続リリース企画※
文化元年(1804年)創業。当時は美作勝山藩御用達の献上酒として「御膳酒」の銘(現在の銘柄の由来)を受け、
一般には「萬悦」の銘柄で親しまれていました。
又、当蔵元は古来「うまさけの国」と言われたこの「美作(みまさか)」の地(岡山県北の旧国名)で、
寒冷な気候、良質の酒米と水という、酒造りの好条件に恵まれた環境にあります。
このことは、当蔵の基本方針にも表れていて、長い歴史の中、地元の米、地元の水、そして地元の技で醸すことこそ、
造り酒屋の原点と考え、綿々と酒造りに励んでいます。
昭和期に途絶えたとされる伝統製法「菩提もと仕込み」を全国に先駆けて再現・製造に取り組んだ蔵元として、
また、日本酒の世界をもっと面白く深い境地に、そして世界を驚嘆させるようなお酒を目指して、
2026年に「全量菩提もと仕込み」を目指しています。
それに向けて、菩提もとの新たな可能性を探り、菩提もとの礎を築いた先人に敬意(=オマージュ)を込めて、
「雄町三部作」として、挑戦的な醸造方法によって新境地を開拓する色彩豊かなお酒を3ヶ月連続でリリースします。
今年度のテーマは「新旧酵母との相性」です。
酵母の違いによる酒質の変化は一般的に言われる「香り」だけではなく、発酵の経過にも大きく作用します。
普段使用している9号系酵母とは違い、今回使用した酵母はどれもデリケートで落ち着いた発酵をし、
いずれもアルコール度数の低い仕上がりとなりました。
それぞれの酵母特性による個性あふれる表情を、「雄町×菩提もと×新旧酵母」の掛け合わせでお届けします。
雄町と菩提もとの新境地、新たな可能性をどうぞご体験ください。
■リリース予定■
6月:きょうかい77号酵母(リンゴ酸高生産性酵母) ←今回リリース
7月:きょうかい5号酵母(きょうかいレトロ酵母)
8月:雄町酵母420(岡山県立大学雄町酵母)
こちらは、「きょうかい77号酵母(リンゴ酸高生産性酵母) 」!
雄町と菩提もと仕込みは、日本酒造史の源流にあたるような酒米と製法です。
ここに、果実感を伴った現代的な表情を加えようと取り組みました。
サンプルをいただいたので早速試飲です。
「リンゴ酸高生産性酵母」ということで、試飲する前から口内は唾液でいっぱい(笑)
うん、予想通り甘酸っぱい!…でも、御前酒らしさもしっかり!
甘酸っぱさに全振りだけど、御前酒らしい落ち着きある旨味も持ち合わせていて、
爽やかなリンゴ酸と、奥行きを与える菩提もと由来の乳酸菌のニュアンスが、味わいに調和をもたらしています!
甘やかで軽やか、そして心地良い切れ味!さらに低アルコールでスイスイ飲めちゃう!
まさに、御前酒のアナザーサイドを体験できる、新感覚の味わいです!
常温でも美味しいですが、冷酒の方が好みかな。いろいろな温度でじっくりと変化を楽しんでください!

原材料 | 米(国産)・米麹(国産米) |
原料米 | 岡山県産 雄町 |
精米歩合 | 65% |
日本酒度 | --- |
酸度 | --- |
度数 | 12度(原酒) |
蔵元 | (株) 辻本店 (岡山県) |