Sake Brooklyn × 阿部酒造、若き醸造家の挑戦酒!
当店があります長岡市より車で約40分に位置する柏崎市に蔵を構える、阿部酒造さん。
柏崎の名山、米山より湧き出る水と、地元で収穫される酒米を使用して造られるこだわりの蔵元。
製造技術や設備を着実にレベルアップし、また優秀な蔵人も増え、いま日本で勢いのある若手蔵として知られてきています!
2024年にニューヨーク・ブルックリンに新オープン予定のタップルーム併設型SAKE醸造所「SakeBrooklyn Brewing Co.」。
アメリカ人の創業者と日本人の造り手によるインターナショナルなチームで、
日本の伝統技術とブルックリンのカルチャーが融合した革新的な酒造りを目指しています。
そこで醸造技術者として就任予定なのが、元阿部酒造の蔵人卒業生の上田くんと、元haccobaや木花之醸造所の蔵人の後藤くん。
本来であれば2022年の夏には渡米して酒造りをしているはずが、工事の遅れにより長い待ちぼうけを食らってしまう・・・。
そこでしばらく日本の酒蔵さんを間借りさせてもらい、ニューヨークで造りたいお酒をイメージしたコラボ酒を製造することになり、
この度ご縁があり阿部酒造とのコラボが実現しました。
こちらは、上田くん責任醸造のお酒、テーマは「味覚の時間軸」。
先味、後味という言葉があるように、食べ物や飲み物を口に入れてから感じる味わいは時間とともに変化していきます。
甘味や旨味、酸味といった味わいのバランスはよく平面のレーダーチャートとして表されますが、
それでは表せない「時間軸」を意識して味わいの設計を行いました。
口に含んでから飲みこむまでの間に、甘味や旨味、酸味等が時間差で顔を出してくるイメージ。
甘・旨味の味わいのピークでしっかりとボディを感じつつ、その後ゆっくりと酸味が顔を出すことで、
味わい全体が重くならずに爽やかに締めてくれる。
アメリカ人には「ボディが強いのに飲みやすい」味わいが受けるそうで、時間軸をうまく使ってそのような味わいを設計しました。
今回使用したお米は蔵で余っていたものを中心に品種も精米歩合も色々ごちゃまぜで使用、また酵母も協会酵母を使用しています。
蔵人時代に学んださまざまな手法を駆使し、試行錯誤を重ねながら味わいの時間軸を表現。
バナナやマスカットを思わせる爽やかな香りが穏やかに香りながら、口に含むとお米の甘みやコクがじんわりと、
その後に柔らかくも存在感ある酸味がゆっくりと顔を出してきて、飲みやすさと上品さを演出。
無濾過おりがらみの力強さをじわじわと時間をかけて味わえつつ、最後はちゃんとキレていく。
テーマである「味覚の時間軸」がしっかりと表現されています!
改めて意識すると不思議で面白い「味覚の時間軸」という概念!
皆さんもぜひ意識して飲んでみて下さい。日本酒の楽しさがまたひとつ増えました(笑)
若き醸造家たちの2ndフェーズがついにアメリカで動き出します!阿部酒造共々、若き二人の挑戦を応援宜しくお願いします!

原材料 | 米(国産)・米麹(国産米) |
原料米 | 新潟県産米 |
精米歩合 | 60-80% |
日本酒度 | (非公開) |
酸度 | (非公開) |
度数 | 15度 |
蔵元 | 阿部酒造 (新潟県) |