超ド級の“酸度9.6”!?さまざまな“酸”がギュギュッと凝縮!
福井の地酒「舞美人」醸造元美川酒造場は、福井県福井市の東部に位置し、
1887年(明治20年)創業したが、1948年(昭和23年)の福井大震災により現存する1棟のみを残し、
酒蔵が全て倒壊。その後一時期の休蔵を乗り越え、6代目が蔵元となり手造りで醸しているお蔵です。
福井のすばらしい自然と恵を受け、地元で取れる酒米を仕様し造られ、木槽(きぶね)で搾られます。
手間と時間が多くかかりますが、納得のいく酒の為に一切の妥協無し。
年間石数100石とかなり少ないですが、1本1本丁寧に仕込まれたお酒は、他では味わえないお酒に。
さて、舞美人から新商品の登場です。その名も“STRONG”!
美川さん談:
「近年、『もっとパンチのある酸味が効いた、舞美人らしいお酒が飲みたいよね…』と、お客様のご要望が良く聞かれます。
それでも造り手としては、ただ酸っぱいだけが先行する日本酒はちょっと納得がいかないもので…。
やはり基本は飲んで美味しくなければいけない!と常日頃から感じております。
そんな想いのなか構想5年、ようやく『酸っぱ美味しい』新商品が誕生しました!」
酸味の他に旨味やまろやかさを出すために、搾ったばかりの純米大吟醸生酒をあえて常温にてタンク熟成。
実に5年もの歳月を経たことで、最終的には酸度が9.6という、我々にとっては聞いたこともない値になったと言います。
気になる味わいはというと…旨酸っぱい!
もともと精米歩合が高いお酒なので、sanQなどの酸味と比べると細身でシャープな印象。
綺麗なラインは感じとれながら、また上品な味わいもありながら、でもしっかりと酸っぱい(笑)
しかしこの酸がとてもクリアでとても心地良い!そこにまろやかで膨らみある旨味がプラスされ見事にマッチ!
『酸度9.6なんだからとんでもなく酸っぱいんじゃないの?』と思われる方も多いかと思いますが、
実は日本酒に含まれる“酸”の中には、酸味だけでなく旨味等をもたらす様々な有機酸が含まれているのです。
長期の生熟成によってその旨味酸がじわじわーっと増えていき、最終的にトータルで酸度9.6という数値に。
つまり、さまざまな“酸”がギューッと凝縮!まさに“酸”のSTRONG!それがこの「舞美人 STRONG」なのです!
まさに美川さんの狙い通り!「どうです?すごいでしょ?」とニヤニヤしている美川さんが目に浮かぶ(笑)
やっぱり舞美人は熟成がよく似合うね!「酸っぱ舞美人」もいいけど、この「旨酸っぱ舞美人」ももの凄くクセになる!
この旨味と酸味の共存、中華料理と相性ドンピシャだと思うなー。絶対試してほしいです。
そしてお燗、これがもうたまらない。どの温度帯もすこぶる旨いからびびる。燗冷ましも是非是非!!
舞美人の真骨頂は熟成にあるのかもしれない…!改めてそう感じさせる1本!
ぜひ未知なる味わいを体験してみてください!

原料米 | 自社田 山田錦 |
精米歩合 | 40% |
日本酒度 | -2.0 |
酸度 | 9.6 |
度数 | 15度 |
蔵元 | 美川酒造場 (福井県) |