【新潟県内限定取扱】伝統と現代の技術の融合、冷凍きもと仕込み!
当店があります長岡市より車で約40分に位置する柏崎市に蔵を構える、阿部酒造さん。
柏崎の名山、米山より湧き出る水と、地元で収穫される酒米を使用して造られるこだわりの蔵元。
お世辞にも大きいとは言えない年間石数、また設備も必要最低限のものしかなく、手作業の仕込みを行っている。
H29BYに初登場し文字通り話題騒然となった僕たちの酒シリーズ、
その年度の蔵人たちが主導し、彼らが造りたい酒を造る、いわば毎年の「卒業製作」のような意味合いのお酒です。
蔵人が変わればテーマも味わいも変わりますので、昨年のものとは当然違ったものに仕上がっています。
ここ数年、いろいろな「酸」の演出方法にフォーカスをあて酒造りを行っている阿部酒造。
とくに、伝統製法のひとつである「きもと仕込み」にこだわり、この仕込みでしか出せない複雑味を牽引する「酸」の魅力に、
裕太さんを始め蔵人らもすっかり魅了されているとのこと。
しかしながら、とにかく手間暇かかる製法で、現代の速醸仕込みに比べどうしても醸造日数がかかるため、
作業上、どうしても現代の働き方に合わなかったり、という問題があります。
例えば、きもと仕込みの新酒を12月にリリースしようとした場合、速醸仕込みだと45日程度で醸造できるところ、
きもと仕込みだと60-65日と醸造日数が余計にかかってしまい、その分早く造りを開始しなければなりません。
そうすると、米作りと酒造りの期間が被ってしまい、将来自社での米作りを視野に入れている阿部酒造にとって、
その両立は非常に厳しい状況となってしまいます。
さらに、早く造りを始める分蔵人も早く入蔵しなければならず、休みも減ってしまう…。
この問題点を解決しようと生み出したアイデアが「冷凍きもと仕込み」です。
(裕太氏よりわかりやすい図をいただいたのでご覧ください。)

つまり、通常30日程度かかるきもと仕込みの工程のうち、前半の20日分を前の醸造期に仕込み、特殊な方法で冷凍保存しておく。
そして次の醸造期に解凍し、残りの10日分を仕込む、というもの。
こうすることで、醸造日数が短縮され上記問題点が解決されるとともに、新酒からきもと仕込みのお酒をリリースすることが可能となるのです!
実はこの「冷凍きもと仕込み」というアイデア、昨年国税庁の鑑定官室の先生が来られた際に相談をしてみたそうなんですが、
「物理的には可能だけど、失敗する可能性があるので、一度テストしてみてください」とお話されたそうです。
であれば「僕たちの酒」で実際に造るしかないな!ということでチャレンジした製法です。
もしかしたら全国初の製法で、阿部酒造でなければこの世に誕生していなかったかもしれません…!!
「きもと仕込み」という伝統技術と「冷凍」という最新技術のハイブリッド!
きもとらしい旨酸どっしり、でもとってもクリアで綺麗!新酒らしいフレッシュさもありつつ、
そして時間と共に味わいがさらに乗ってくるという、こちらも美味しさ×楽しさのハイブリッド!
裕太氏からも興奮冷めやらぬ鼻息荒い状態で案内がきた程、想いがこもってます(笑)。
あべファンなら必飲の一本、そうでなくとも日本酒好きの人は是非飲んでみてください!
大変貴重なこの機会を、どうぞお飲み逃しの無いようにお願い致します。
ぜひぜひ飲んでみて下さい!

原材料 | 米(国産)・米麹(国産米) |
原料米 | 新潟県産米 |
精米歩合 | (非公開) |
酒母 | きもと |
日本酒度 | (非公開) |
酸度 | (非公開) |
度数 | 15度(原酒) |
蔵元 | 阿部酒造 (新潟県) |