雅楽代のシルバーラベルの生酒、着弾!
ある日、突然その男は現れた!
新潟県佐渡市にある天領盃酒造の社長 加登仙一くん(当時25歳)。
なんと自力で資金調達をして酒蔵を買収し、若干24歳にして全国最年少の蔵元になったぶっ飛んだ男!!
元々日本酒とは無縁な生活を送っていて、留学先で友人たちが自国のことを誇らしく自慢するのに対して、
自国のことを何も説明出来なかった加登くん。
そこから日本のことを改めて見つめ直し、日本文化の魅力に目覚めたとのこと。
その中でも日本酒の奥深さに惚れこみ、「いつかは日本酒の事業をやりたい」と思ったらしいです。
社会人2年目に、お世話になっていた方から天領盃酒造が売りに出されていることを知らされ、買収を決意。
2018年3月に晴れて蔵元になる。
加登くんとは、初めて会ってからずっと連絡を取り合って、蔵の方向性や考え方、ビジョンを共有してきました。
長い時間が掛かり、やっと小さなヒントが見つかったかな?という所まできて、僕も加登くんもそのヒントに大きな夢を見ています。
新潟、しかも佐渡ヶ島。ゼロではなく、むしろマイナスからのスタート!
でもきっとみんなが佐渡ヶ島へ足を運ぶことになると思います。
当店としては佐渡ヶ島の蔵元とは初のお取引です、ちょっと気合入っちゃいます。
全国には太陽のようにギラギラと輝く蔵元ばかりで、天領盃は暗闇でやっと認識出来るホタルの光くらいの輝きですが、
いま、ようやく力強く輝き始めました!
先入観無く飲んでもらいたいという想いから特定名称や精米歩合は表示無しの「雅楽代」ブランド、
「可惜夜(あたらよ)」とは、「明けるのが惜しいほどの夜」という意味の大和言葉で、
ずっと続いてほしい、そう思える素敵なシーンをこのお酒が彩れますように。
そんな願いを込めてこのお酒は醸されました。
3期目の醸造!いよいよ可惜夜の新酒の登場です!
毎回、試飲サンプルと一緒に製造ログも送られてくるんですが、加登くんがいかに苦労しているかが
ところ狭しを書き綴られています!たま~にポエム的な内容もあったり(笑)
今回のチャレンジとしては、これまで行ってきたチャレンジを総まとめ的にほぼすべて取り入れたこと。
洗米から櫂入れの方法まで、各作業工程の内容を見直し、ひとつひとつをより丁寧に!
結果として、テーマとして挙げていたことの大半は上手くできたとのこと。
昨年よりも味わいもより綺麗に、そしてよりまろやかに、少し甘みのある感じに仕上がりました。
アルコール度数も、15%表記ですが実際は14.7%と、例年よりも軽い仕上がりに!
軽い飲み口にキレの良さが楽しめます。お食事と一緒でも活躍してくれそうです。
加登くんが話していたんですが、「僕は器用な人間ではない」。
自分でやって、違和感を覚えて、解決策を考えて、また課題が見えてきて、…。
ですが、それを「楽しい」と感じるそう。毎日お風呂に入りながらも頭はフル回転!
「成長速度は遅いかもしれないですが、より良いお酒を造れるように、愚直にやり抜いていきます!」
と力強く語っていました。
今年も一歩一歩、少しずつですが着実に歩みを進めて参ります。
今期も応援の程、宜しくお願い致します。
<雅楽代>とは…
蔵のある佐渡市歌代地区にちなんだもの。
その昔、佐渡に流刑された順徳天皇に向けて島民が歌を詠み、それが気に入られると、
褒美として土地が貰えたことから「歌の代わりの土地」という由来があります。
土地を授かり栄華を極めた者たちは自らの煌びやかな時代を誇り、「雅楽代(雅やかで楽しい代(とき))」と名乗るようになったという。
蔵が目指すお酒のコンセプト「お客様の思いでに残る楽しい時間を演出する」と合致することから、「雅楽代」と命名されました。
ちなみに現在でもこの苗字は北海道や東北に30名ほどいらっしゃるそうです。
※追記:銘柄の(旧)表記について※
蔵元曰く、商標登録の関係上(旧)表記をつけることとなりました。
酒質に変わりはございません。

原料米 | 佐渡産 五百万石 |
精米歩合 | (非公開) |
日本酒度 | (非公開) |
酸度 | (非公開) |
度数 | 15度(原酒) |
蔵元 | 天領盃酒造 (新潟県) |