楽しめながら健康にもいい、そんなお酒を目指して!
当店があります長岡市より車で約40分に位置する柏崎市に蔵を構える、阿部酒造さん。
柏崎の名山、米山より湧き出る水と、地元で収穫される酒米を使用して造られるこだわりの蔵元。
製造技術や設備を着実にレベルアップし、また優秀な蔵人も増え、いま日本で勢いのある若手蔵として知られてきています!
H29BYに初登場し文字通り話題騒然となった僕たちの酒シリーズ、
その年度の蔵人たちが主導し、彼らが造りたい酒を造る、いわば毎年の「研究発表」のような意味合いのお酒です。
蔵人が変わればテーマも味わいも変わりますので、昨年のものとは当然違ったものに仕上がっています。
こちらは、蔵人・坂田氏(相性:ショーマ)が責任醸造者として手掛けたお酒。
日本酒とは全く異なるアプローチで製造したチャレンジ酒!リキュールとなります。
元々国産リキュールに興味を持ち酒造りの世界に飛び込んだ坂田くん、
「お酒として楽しめながら、健康にも良いものを」をテーマとして、そのモデルとして選んだのがイタリアの薬効酒「アマーロ」。
その起源は中世ヨーロッパの修道院において、様々な薬草をスピリッツに浸漬させたものと言われていますが、
やがてその秘匿されていたレシピがイタリアに流れ、時代とともに美味しさ・飲みやすさが追い求められるようになり、
現在のアマーロに繋がっていったと言われています。
現地では、食前に食欲を刺激したり、食後に消化を助けるために広く楽しまれています。
日本版でいえば、養命酒やサフラン酒にあたります。
そんな「飲んで健康にも良い、一石二鳥の酒」を目指して、坂田君のチャレンジが始まりました!
原料のボタニカル類(ハーブやスパイス類など)は、複雑味とボディ感を増した設計に挑戦すべく、下記の種類を選択。
ニガヨモギ、アンゼリカ、ジンジャー、カモミール、エルダーフラワー、シナモン、クローブ、
ナツメグ、コリアンダー、マジョラム、オレガノ、当帰(よねやまとうき)、セージ、レモンバーム、
レモングラス、ローズマリー
これらの配合は、イタリアのレシピやさまざまなリキュールを飲み比べて決定。
それらを45%まで希釈した醸造アルコールに漬け込み、じっくりとエキスを抽出。
数多くのボタニカル類を使用していますが、特定のものが目立つということなく、バランスのとれた香りと味わいに仕上がりました!
モデルとしたアマーロ特有の苦みも凛としていてとても心地よく、
含んで口内で温まっていく過程でさまざまなボタニカル類の香りや味わいが広がっていってとても面白い!
ストレートでちびちび飲んでも良し、ソーダ割でグビグビ飲むのもオススメ、そしてお燗もかなり楽しい!
坂田くん談:
「普段の清酒製造では使用しない原料や道具を使用することで不安もたくさんありましたが、
裕太さんや他の仲間たちの協力もいただき何とか仕上げることが出来ました。
いずれはすべてのボタニカル類の知見を得るべく、これからも精進していきます!
阿部酒造だから実現できたこのお酒、ぜひ味わってみてください!」
挑戦酒ということで、製造数量自体が少量のため、当店入荷数も少なめ…
ご利用はお早めにお願い致します。
原材料 | 醸造アルコール(国内製造)、糖類、清酒(自社製造) |
度数 | 29度 |
蔵元 | 阿部酒造 (新潟県) |