こんどのシーズナルは ジューシー トロピカル
STYLE: IPA / ABV: 6.7% / IBU: 75 これまで秋の季節商品としてリリースされてきたレッドライIPAのAuroraに替わる新たなIPAがこの“Critical Band”。 Denali、Ekuanot、Citra、Simcoe、Centennialホップを使用し、ジューシーなフレイバーが押し寄せる、所謂“Hazy IPA”と呼ばれる濁った外観のIPA(注)。 名称はアメリカの物理学者ハーヴェイ・フレッチャーにより提唱された臨界帯域(Critical Band)という音の概念に由来する。 乳白色の濁った色合い。 パイナップル、パパイヤ、ピンクグレープフルーツといったアロマ・フレイバーに柔らかなモルトの風味も認められる。 リフレッシングで次から次へと杯が進む一杯。 注) 2016年に一大ブームを巻き起こした、濁った液色とそのジューシーさが特徴の“New England Style IPA”、 “Vermont Style IPA”や“Hazy IPA” などと呼ばれるIPA。 アメリカ北東部ニューイングランド地方に起源を持つこのスタイル最大の特徴は“濁っている”こと。 濁ったビールと聞くとあまり状態の良くないものを連想してしまう人もいるかもしれないが、 実際のところ普段良く飲むIPAたちも元々は濁っている。 グラスに注いだ際に美しい色鮮やかな液体が顔を覗かせているのは、 ビールを濁らせる細かい不純物が製造工程において濾過されているためである。 不純物と言うと語弊を与えてしまうかもしれないが、それらはビールの製造過程で使われた酵母であり、ホップの残りである。 もちろんずっと長い間残ってしまっていると、それらがビールの色を黒ずませ、 さらには味を変化させるなどの原因となってしまうが、濾過をすることにより、 IPAの魅力の一部でもあるホップによるフルーティーなアロマも同時にごく僅かではあるものの、失われてしまう。 これら東海岸スタイルIPAは濾過しない事により、スムースでクリーミーな口当たりを、 そしてホップによる苦味を抑え、代わりにトロピカルでジューシーな、 まるでフルーツジュースのような甘みをビールに持たせる新たなIPAの進化なのである。
ブルワリー | Modern Times モダンタイムス (アメリカ / カリフォルニア) |
スタイル | IPA |
アルコール度数 | 7.2% |
IBU | 75 |